
債務整理を依頼するなら、弁護士か?司法書士か?
このサイトを訪れられたあなたは、きっと借金問題に悩んでおられるのでしょう。大変なのはよくわかります。
このような借金問題の解決を探るサイト、債務整理のための司法書士や弁護士を紹介するサイトは、ウエブ上にはたくさんあります。
サイトを運営している主体によって、弁護士推しであったり、司法書士推しであったりします。正直、同じような仕事なのに、両者の違いがよくわからないというのが実情ではないでしょうか?
ここでは、弁護士、司法書士の違いを分かりやすくご説明すると同時に、債務整理をどっちに依頼すればいいのかを解説します。
目次
1.司法書士には、種類がある!
「債務整理を依頼するなら、弁護士か?司法書士か?」というタイトルですから、弁護士と司法書士に債務整理を依頼できるということは、お分かりだと思います。
ところが、司法書士と一口で言っていますが、実は、司法書士には種類があります。
そもそも、司法書士とは、どんなことをする人なのでしょうか?
債務整理には、司法書士か弁護士と言いながら、実は、司法書士の仕事についてはっきりこうだと言える人は少ないのではないでしょうか?
司法書士とは、各種登記手続きの代理、公的な書類の作成業務をすることができる国家資格です。
ところが、司法書士の資格だけでは、受任資格がありません。書類の作成だけなら、司法書士でもOKですが、あなたの代理人として、簡裁に赴いたりすることはできません。
簡易裁判所で、簡裁代理認定を受けた司法書士なら、簡裁のみの代理業務をすることができます。
つまり、司法書士には、司法書士の資格の他に簡裁で受任資格を認められた認定司法書士とそうでない司法書士の2種類があります。
2.債務整理は、弁護士にも、司法書士にも依頼できる!
ここまでの債務整理の方法の中でご説明してきたように、債務整理は、弁護士にも司法書士にも依頼できます。
司法書士には種類がありました。認定司法書士なら、簡裁に限り受任資格があります。それ以外の場合は、書類の作成を依頼できます。
一方、弁護士は、法律に関わる全てのこと、法律相談や交渉、示談、訴訟などを扱います。まさに、法律のプロです。
債務整理を弁護士に依頼した場合、簡裁だけに制限されることなく、書類の作成、手続き、出頭まですべてのことを弁護士に一任できます。特別な場合を除いて、あなたが裁判所に行く必要はありません。
その点が、弁護士と司法書士の大きな違いと言えるでしょう。
3.債務整理の種類によって、弁護士・司法書士で手続きに違いがある!
前項でも、弁護士にできて、司法書士にできないことをご説明しました。さらに、債務のトータルによっては、司法書士には依頼できません。
その具体的な数字は、債務総額が140万円を超えるかどうかです。140万円を超えた場合、司法書士には受任資格がありません1。もし、相談の途中で、140万円を超えたことがわかった場合、債権者に送った受任通知を取り消すための受任退任通知を送らなければならなくなります。
そして、書類作成業務だけを司法書士に依頼し、債務者自身(あなた)が、特定調停や債権者との交渉を続けていくか、弁護士に依頼するかを選択しなければなりません。
弁護士、認定司法書士、司法書士によって行える業務が異なります。もちろん、報酬にも差があります。債務整理の方法やあなたの予算などを考え併せて、選ばれるといいでしょう。
4.弁護士、司法書士の費用の相場はどれぐらい?
あなた自身で行える債務整理もあります!
行える仕事の範囲が異なれば、当然、報酬額も違ってきます。もちろん、あなたの方にも予算があることでしょう。
ここでは、債務整理を依頼する場合、弁護士、司法書士では、いったいどれぐらいの費用が掛かるのかをまとめてみました。債務整理の方法によっては、あなた自身が行って、費用を抑えることができるものもあります。
弁護士 | 司法書士 | |
---|---|---|
着手金 | 2~3万円 | 2~3万円 |
報酬金 | 2~3万円 | 2~3万円 |
減額報酬 | 10~15% | 約10% |
合計 | 20万円前後 | 15万円前後 |
※個別の案件によって変動はあります。
任意整理、個人民事再生、自己破産については、あなた自身で行うことは、かなり難しいと言えます。
しかし、その項でもご説明した特定調停では、あなた自身が行うことができます。簡易裁判所では、資料の作成方法などを親切に教えてくれます。その場合、債権者1件につき、約500円で済みます。
まとめ
債務整理を依頼する場合の弁護士と司法書士との違いをまとめました。
手続きのためにかかる費用だけを考えるなら、特定調停では、あなた自身で行えば、当然費用を抑えることができます。
しかし、弁護士や司法書士はなんといっても法律のプロです。確かに、費用は必要ですが、任せて安心できることは間違いありません。
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