
夢と希望を背負って独立開業!しかしアクシデントが・・・
サラリーマンだったら誰もが一度は夢見る独立。
上司に媚び部下に突き上げられ八方ふさがりの不自由な会社人生。ならば、組織に縛られることもなく自分の意志で好きなことをやってお金を稼ぎたい。もしかしたらサラリーマン時代を凌ぐ収入を得ることだって可能だ。
そんな夢を持っての独立開業でした。
「さあ、独立しよう!」と決意してもいつからなのか?
期限をつけないとずるずると時間だけが過ぎていく。
私は、1年後という期限をつけて独立開業にむけて準備を開始しました。
とはいえ、「俺に何ができるの?」
これまでの会社人生を振り返ってみた。
すると、「何もない」技術も資格もスキルも・・
唯一、管理職を経験したことぐらい。
転職の際
「あなたは何ができますか?」
「はい、〇〇の部長、管理職をしてました」
一番要らない人材だ。
まずは、これからの成長分野を調べてみたり、当時、成長分野としてIT(情報技術)・ET(環境技術)・BT(バイオ技術)がクローズアップされていたが、高い技術と大きな資本が必要な分野みたいなのでこれはちょっと無理かな・・と。
独立開業の雑誌を買ってみたり、フランチャイズの事業説明会に出てみたりと仕事の合間を縫って情報収集に明け暮れる日々が続いた。
今思えば、スタートラインから間違えてたような気がする。
経営者でもサラリーマンでも公務員・教師でも自分の職業を選択する動機として、ただ単にお金儲けを目的とするのではなく本当に納得できる仕事に就きたいはずだ。
期限の1年を迎え退社した。
見つけた仕事は、あるサービスを代理店を通じて提供する事業。この事業を展開する会社からエリアの総代理店の権利を購入。代理店募集をして加盟金の60%が収益として得られるビジネスだ。
開業資金は、預貯金と退職金。設備投資など初期費用はそんなにかからなかったので、金融機関からの借入はゼロ。
二人採用して私を含め3人でスタート。事務所は、中心部のオフィス街の一室。家賃は、確か23万円。敷金・礼金・前家賃で契約時に184万円。
人件費は、約60万/月。他、電話代、水光熱費を含め毎月の固定費は、90万円。
これは、最初から金のかけすぎじゃ!
会社を辞め、2か月後に事業開始。月の代理店獲得目標を定め募集活動を始めた。
順調に代理店獲得ができ、4か月で1,500万円を売り上げた。
決算は12月。
売上金の流れは、代理店の加盟金は、事業会社に一旦入り、月末締めの翌月15日と月末の2回に分け私のところに入金される。
12月の売上分、600万円は、1月の15日と31日に300万円づつ入金される予定だったが、15日に入金がなかったので翌日に事業会社にTELしたところ、「申し訳ない。経理がちょっとバタバタして2、3日後には入金します」と。この時は、特に不安は抱かなかった。
だが、2、3日経っても入金がないので、再度TEL。
「申し訳ない。月末にまとめて入金します」
さすがに、不安はよぎった。
それでも月末には、半分の300万円が入金になったが全額ではない。
2月に入り、15日の入金は、1月の売上分も入るはず。しかし、入金ゼロ。月末も入金なし。
事業会社に毎日のように連絡を入れたが、「申し訳ない。何とか少しでも入金できるよう努力します」
そのうち連絡がつきにくくなり、一体この事業会社に何が起きたのか不安が増大するばかり。
それで、急遽、東京の事業会社へ出向く。
社長はおらず、担当の事業部長がいたのでこれまでのいきさつを問いただした。
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